以前のトピックで幸福と不幸の陰と陽の関係について書いた。
そこで、幸福が不幸に侵食される瞬間に何が起きているか、少し考えてみた。
あくまで私の場合だが、大きなスパンで考えた場合、大体10年ごとくらいに大きな変化が起きていると感じる。
そしてそういった変化があるときは、まぬけな失敗をしがちだ。
そのような失敗をしたとき、ルーチン的に回っていた生活に、不幸・不安定という感覚が侵食してくる。
失敗が発生する前提条件
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ほぼルーチンで回っていた時に外部環境もしくは自分自身が原因で意図しない変化が起きる
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自分がルーチンに慣れすぎて行動に変化を付け出す(横着するなど)
前提条件の後で発生しがちな流れ
ルーチンから外れた行動を取った結果、やりなれない作業を行うことになる
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やりなれない作業に対する経験が不足しているため、失敗する可能性が高まる
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最終的に失敗する
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不幸・不安定を感じる
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再チャレンジする
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自信を持つ
↓
新しいルーチン的な処理を手に入れる
↓
幸福・安定した状態に戻る
こう考えてみると、幸福・安定と思えるときは、ある程度物事をルーチン的に処理できている状態の時のようだ。
何か予測できない事態や新しい事態が発生している時は失敗しがちで、不幸・不安定な状態につながりやすい。
(不安定な状態がむしろルーチンだという人も存在するので、安定・不安定の条件というのは人によって大きく異なるとは思う)
厄年などというのも実際は超自然的な原因などではなく、人間の人生の中で一般的に突発的な状況が発生しやすいタイミング、ということなのだろう。
そこでお祓いをするような人は、それほどにトラブルに気を付けているわけなので、失敗に遭遇する可能性も低くなる。
現代的な感覚ではこうやって論理的な方向で考えられるが、統計などが発達していなかった時代であれば、そのような現象を霊的な存在に結び付けるのも自然な考えだったと思う。
考えるほどにこの幸福のシステムは、そこに身を置いている限り常に不安定を呼ぶ地獄的なシステムだと感じる。
ただ、少し救いだと思えるのは、失敗をした後で再チャレンジをする気力があれば、再び幸福・安定のループに戻ってこられる可能性があり、なおかつ失敗しただけ新しい能力を得られる可能性もあるということだ。
(逆に言えば、再チャレンジしなければ不幸・不安定なまま、ということでもあるが……)